April 29, 2024
ウィーンフィルの第九のチケット取れた😱😱😱 奇跡!!!! 立ち見だけど😱😱
機内Wi-Fiでチケット購入ページを必死にリロードしまくった意地の結晶。
ガキの使いじゃないんよ。
今回はただただ音楽目的なので食事が本当に雑。めんどくさい。
どっちが本物のムジーク・フロインデか思い知らせてやんよ。
ただの妄想だったのに今から本当にベト7聴ける😱 偶然にしては出来すぎている……。
佐渡裕指揮 トーンキュンストラー管
1年半前、欧州コンサートホール行脚を始めるきっかけとなったMusikvereinに戻ってきました! 何の因果か、またまた佐渡裕。この人は私の人生の節目に存在していがちなので今回も何があるかわからんな。
Tianxu An でブラームスPf協奏曲2番。今回8列目で少し席近すぎるか?という気もしたが実際は問題なく目の前で鳴っているような臨場感がある。逆に言うとここまで近づかなくてもこの臨場感を得られるのがここの特性かとは思うが。
ピアノはかなりの解像度で音色変化が楽しめた。ピアノもいける口のホールかあ💛
ちなみにピアニストはなんとこの事件の人でした😂
ベト7はほんともう私の妄想のさらに上を行く佐渡節で、1楽章終盤も後ろ一列ドカッとコントラバス並べてゴッリゴリの夢にまでみたMusikverein狂気コンバスドローンでした。ニヤニヤが止まらない。
4楽章はちょっと笑うぐらいギリギリのラインまで攻めてて、今にも崩壊しそうな荒々しい熱気でヒヤヒヤ。もうこれはほぼ春祭じゃん(!) しかしそれでウィーンの客はガッツリ盛り上がり、ブラボーがたくさん出ていた。ウィーンの客がこれを求めてるのがすごいと思うよ私は。Concertgebouw で前代未聞の小綺麗なショスタコを聴いた経験からいうと、少なくともアムステルダムの客はこれを求めてはいなそうだからな。Only in Vienna なんでしょうか。荒すぎて崩壊しないか結構本気で心配だったんだけど、それと同時に周囲のウィーン民の顔色を伺っている自分がいて、正直アリかナシかでいうと自分的には限りなくナシに近い荒さだったので、ウィーンの観客的にこれはアリなんだということが心底驚きであった。
なんか結局わたしは佐渡裕の春祭を16歳頃に観てこの世界に取り憑かれてしまったわけだが、その初体験がもし今日のMusikvereinでのベト7でも同じ衝撃は発生した気がするんだわ。となるとあれはもはやストラヴィンスキーじゃなく佐渡の力だった可能性がある。こわッ。
立ち見第九の下見のため休憩中に偵察してきた立ち見エリア。天井ファンも回っててこんなに空いてるのに、ここだけムワッと熱気がこもっていて不快である。さらにウィーンフィルともなれば間違いなく人でぎゅう詰め。フジロックかなんかだと思って耐えるしかない……(行ったことないから知らんけど)。
いやでも軽音は基本立ち見じゃん!と思うじゃないですか? でもここの立ち見を実際に体験した人の感想を読むと、みんな本当に苦行だと口を揃える。私が個人的に立ち見がめちゃくちゃ嫌だということは別としても、世の中の人がここまで嫌がってるのはおかしいでしょ。
私はもうウィーンフィル自体には価値をおいておらずこのホールで第九が聴けるならどこの馬の骨でも構わないんだが、いざウィーンフィルの第九となると、普通の席よりも立ち見であることのほうが人生経験としてはよっぽど価値があることを理解しているので、ある意味立ち見しか手に入らなくてよかった。
May 2, 2024
Albertina
最近あんまり美術館行かないんだけど、Albertina でやってた Roy Lichtenstein 展がかなり面白くて長居してしまった。リキテンスタインといえばこれだよねみたいなやつ以外の作風のものも結構あって勉強になった。
牛がどんどん抽象化されていく六連作とか。
ピカソのギターの絵がどれも好きすぎて、めっちゃギターいっぱい描いてくれてありがとう、スペイン生まれでありがとうっていつも思う。
ドイツ語では何かを複数注文するとき zwei (two) じゃなく zweimal (two times) と言うので、英語で接客してるときも twice や two times と表現しがち。
May 3, 2024
NihonBashi
一緒にいた同僚がなぜか日本食を食べたいと言い出して、ここはどうかと写真を見せられたら意外にオーセンチックで大丈夫そうな内容だった NihonBashi。入ってみたらスタッフ全員日本人で、さもありなん。日本食がひととおり揃っていて夢庵や藍屋などを彷彿とさせる肩肘張らないメニュー構成だが、一応ゴエミヨ掲載店だったらしい。
ただ日本人のやってる店だけあって、海外で暮らす羽目になってる日本人のかゆいところに手が届くアイテムがちりばめられていて、なめこ汁、納豆、揚げ出し豆腐、お新香などの日本人ホイホイに私も次々と引っかかってしまった。おまけに食後にお茶を頼もうとメニューを見たら、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、そば茶などあらゆるお茶がポットで注文できるようになっていて泣いた。完璧だ。
日本人客はほぼ私だけでべつに在墺日本人の溜まり場みたいな店ではないのに、ドンズバで日本人のためでしかない細々としたメニューが用意されてるだなんて、なんともありがたい。
隣国ハンガリーの halászlé という辛いパプリカ・ベースの魚のスープだそう。ヨーロッパなのに辛いスープとかあるんだね。ハンガリーも早く行ってみたいな。
May 4, 2024
ヨッケル指揮 ウィーン交響楽団
ウィーン交響楽団、フランチェスコ・ピエモンテージというスイス人ピアニストの皇帝コンチェルト。今回は20列目だけどそれでも同じリハ室にいるような臨場感でピアノの音が聴こえる🥺 来る前は1番のほうが聴きたいかな〜なんて思ってたけどさすがに5番はこのホールにぴったりの曲。3楽章のアタッカ神々しかった🥵
いやー 画家マチス!! このホールでこの金管、昇天は免れません。ホール全体が金管になっちゃうのよ。もう画家マチス一生聴きたくないぐらいよかった。どうすんのこれ。
しかし前半のベートーヴェンが終わったあと、目の前のエリアだけで5人も帰っていた。ブーレーズとかならともかく画家マチス聴きたくなくて帰る人いるんか?
そして Musikverein 大ホール3回目にしてようやく佐渡裕トーンキュンストラーじゃない演者を聴いたという。もしかしてホールじゃなくて佐渡さんの力だったらどうしようみたいな一抹の不安がなかったわけではないのでそうじゃなくてよかった……。
ベルリンフィル → どこでも聴きたい
Musikverein → 誰でも聴きたい
(ベートーヴェンの好物だったという)マカロニ&チーズ
May 5, 2024
ムーティ指揮 ウィーンフィル
私のフジロックがはじまる……!
いやー 想定外のことが起きました。「第九の演奏が壊滅的に嫌い」という人生初の出来事が! こんなことあるんだ。
立ち見自体はべつに問題なくて軽音と変わらない。ステージは見えないし音もよくないけど、まあ第九は心の中にあるものだから絵も音もいらないよ派なのでこれも問題なし。周りも若い人が多く、アーレメンシェン音楽を聴こうぜといういかにも第九なヴァイブス。
問題は演奏。
まず1〜2楽章、のっそりテンポのなんとも気の抜けた演奏。ゲルギエフがこのテンポでやったらすごい気迫のある面白い演奏になることは想像できるので、テンポだけのせいではないはず。ここまでずっと3楽章みたいになってるから実際の3楽章どうなるの?と思ったらさらに遅い、永遠に終わらない😱
頼む、4楽章への長い長〜い溜めであってくれ!と祈りながらも、最初のフレーズを聴いた瞬間やっぱりダメだと落胆。
合唱だけは唯一よくて、独語ネイティブの第九合唱を聴くのはたぶん初。日本の合唱だとたまにカタカナ発音すぎたりして海外録音で聴くようなグサッと突き抜ける迫力がなかったりするので……。
あと面白かったのは、聴きなれた発音よりもしっかりオーストリア訛りだったこと! Deine とかの最後の母音が /ə/ じゃなく /ɜ/ ぐらいまで開く感じ!
ウィーンフィル3回連続でピンと来なかったからもうこれは苦手ということで確定なのかもしれない。最悪ちょっと手荒でもいいから普通にエナジーを感じたいです、私は🥲
しかし奇跡的に手に入ったこの立ち見チケット、いくらだったと思いますか? 5€です、800円。小銭をいくらか掻き集めると老若男女だれでも総本山でウィーンフィルが聴ける。それは素晴らしいことですね。音楽の現場という感じです。
ウィーンフィル第九が11時というほぼ早朝マチネで、夜は予定が空いていたため Peterskirche のオルガンコンサートへ。サイトにはヘンデルと記載されていたが、2曲目にパッヘルベルのカノンが始まったのでちょっと自分のコンサート選定しくじりに驚いてしまった……。
ついに! 英語をあまり話せない店員さんに遭遇! これを求めているのよ!! いやもう英語話せすぎるドイツ語圏にしか行ってないから全く出る幕がない。このままじゃ一生ダメだから今度こそitalkiで追い込んで迷惑のかからないB1程度までしっかり持っていかないと……。
ピクルスを別添えで注文するも店員さんが pickles という英単語をわからず、ドイツ語できゅうりという単語を知っていたわたし大勝利!
May 6, 2024
ベルチャ四重奏団 / ツィンマーマン / ケラス
この日も予定が空いていたのでわりと飛び込みで Konzerthaus モーツァルトホールでのブラームス六重奏1〜2番。久々に見るジャンギアン・ケラス。 2階席がかぶってる1階席後方だったけど音は特に問題なく、若い人も多くてよかった。
ウィーンのホール、空調を切ってるのか弱いのか、少し蒸し暑め。
世界随一の方向音痴の自分としては、ホテルからコンサートホールまでの道のりを地図なしで行けるようになったときものすごい全能感でる。
May 7, 2024
ウィーン国立歌劇場『フィガロの結婚』
もはや勝手知ったる的な顔で乗り込めてしまうぜウィーン国立歌劇場💁🏻♀️キリッ
モーツァルトのオペラ1本も観たことないとこから、2年前のドン・ジョヴァンニ、今年のフィガロと二大作品をいきなり総本山で初聴するというとんでもない贅沢快挙を達成。音響・演奏はやはりここが最強。
終演後に会場を出たら振り返って夜バージョンの建物を見るのが大好き。
May 8, 2024
マケラ指揮 コンセルトヘボウ管
マケラ指揮、コンセルトヘボウ管のブルックナー5番。はあ、幸せ。最終楽章は完全に昇天モノ。自分史上ベストコンサート選に軽々とランクインしました。私はこのホールに一生ついていくよ……。
ただの旅行者なのに Musikverein に通いすぎて mayor になっていた。愛してるからしょうがない。
— Adapted from my posts on Twitter